2025年9月29日

渋谷歯医者矯正歯科の澤田尚哉です。
本日のブログのテーマは『親知らず抜歯の後の痛み。ドライソケットって何!?対処法は?』です。
「親知らずを抜いたら、いつまで痛みが続くの?」
「抜歯後に激しい痛みがあるけど大丈夫?」
渋谷の歯医者にも、親知らずの抜歯後に痛みが強くて不安になり相談に来られる患者さんがいらっしゃることがあります。
通常、抜歯後の痛みは数日で和らいでいきますが、なかには 「ドライソケット」 という状態になって強い痛みが続くケースもあります。
今回は、親知らず抜歯後の痛みの経過と、ドライソケットの原因・症状・対処法について渋谷の歯科医がわかりやすく解説します。
親知らず抜歯後の痛みの経過
親知らずを抜歯すると、多かれ少なかれ痛みや腫れは起こります。
通常の経過は次のようになります。
抜歯当日〜翌日:痛みが強く出やすい。腫れも出始める。
2〜3日目:痛みのピーク。鎮痛薬を使えばコントロールできる程度。
4〜7日目:徐々に痛み・腫れが引いてくる。
1〜2週間後:穴がふさがり始め、ほとんど痛みはなくなる。
👉 通常は3日目をおおよそピークとし、時間の経過とともに痛みが和らぐのが特徴です。ドライソケットの場合はどうなのでしょう。
ドライソケットって何?
通常の治り方と違って抜歯後に激しい痛みが長引く場合があります。
それがドライソケットと呼ばれる状態です。
ドライソケットとは?
抜歯後の穴(抜歯窩)にできるはずの 血のかさぶた(血餅) がうまく形成されなかったり、途中で取れてしまうことで、骨がむき出しになってしまう状態です。痛みが数日経っても全く引かない。または抜歯した日から3日位経ってから強い痛みが出たなどの症状があります。
主な原因
・強いうがい、頻繁なすすぎ
・喫煙(血流が悪くなり、血餅が安定しにくい)
・血液の循環が悪い方
・難抜歯で組織のダメージが大きかった場合
ドライソケットの症状
・抜歯後3〜5日経っても 強い痛みが続く
・鎮痛薬が効きにくい
・夜も眠れないほどの強い痛み
・骨が見える・露出している
・口臭が強くなる
特に「痛みが日に日に強くなる」タイプは、通常の抜歯後の経過とは異なります。
ドライソケットの対処法
歯科での治療
・抜歯窩を洗浄して感染を防ぐ
・鎮痛薬・抗生物質を処方
・抜歯窩に表面麻酔(キシロカインジゼリー)、ペリオフィール、サージテルを混ぜたものを詰める
自宅でのケア
・指や舌で抜歯窩を触らない
・強いうがいを避ける
・禁煙を徹底する
・栄養と休養をとり、体の治癒力を高める
ドライソケットを予防するには?
・抜歯後のガーゼはしっかり咬んで止血する
・当日は強いうがいを避ける
・ストローでの飲み物摂取は避ける(陰圧で血餅が取れる)
・喫煙は最低でも抜歯後1週間は控える
・指や舌で抜歯窩を触らない
これらを守るだけで、ドライソケットのリスクを大幅に減らせます。
まとめ|親知らず抜歯後の痛みは放置しないで!
親知らず抜歯後は2〜3日を痛みのピークとして、その後は徐々に落ち着くのが通常の経過です。
・痛みが長引く、強くなる場合は「ドライソケット」の可能性が高い。
・ドライソケットは血餅が失われて骨が露出した状態で、強い痛みが特徴。
・歯科医院での洗浄・薬剤処置・鎮痛薬で対応可能。
・予防には「うがいしすぎない・禁煙・抜歯窩を触らない」ことが大切。
ドライソケットになった方はご存知だと思いますが、とても痛いです。ならないことが一番なので、しっかり予防しましょう。なってしまった方はすぐに歯科医院にいきましょう。
渋谷で親知らずの抜歯を検討している方、抜歯後の痛みが不安な方は、ぜひ当院までご相談ください。早めの対応で痛みを和らげ、安心して治療を受けていただけます。