2025年10月14日

渋谷歯医者矯正歯科の澤田尚哉です。
本日のブログのテーマは『ホワイトスポットって?原因と治療法を渋谷の歯医者が解説』です。
鏡を見たときに、「歯の表面に白い斑点がある」と感じたことはありませんか?
この白いシミのようなものは、ホワイトスポット(White Spot)と呼ばれる歯の異常で、実は多くの方が気づかずにいる症状です。
「ホワイトニングをしたら白い部分だけ目立ってしまった」
「虫歯?それとも汚れ?」
と不安になる方も多いですが、原因を正しく理解すれば、適切な対処が可能です。
今回は渋谷の歯医者が、ホワイトスポットの原因・放置のリスク・治療法をわかりやすく解説します。
ホワイトスポットとは?
ホワイトスポットとは、歯の表面にできる白く濁った斑点のこと。
一見「白くてきれい」に見えるかもしれませんが、実は歯の一部が脱灰(だっかい)している状態、つまり初期の虫歯やエナメル質の変質を意味します。
歯の表面(エナメル質)はカルシウムやリンなどのミネラルでできています。
しかし、酸やプラークの影響でミネラルが失われると、光の反射が変わって白く濁って見えるのです。
ホワイトスポットができる主な原因
1. 脱灰(初期虫歯)
最も多い原因が初期の虫歯です。
虫歯菌が出す酸によってエナメル質が溶け出し、表面が白く濁ります。
まだ穴が空いていない段階ですが、放置すると虫歯が進行する恐れがあります。
2. 矯正治療後の汚れ残り
矯正装置(ブラケット)を外した後に現れる白い斑点もホワイトスポットです。
矯正中はブラシが届きにくく、装置周りにプラークが残りやすいため、脱灰が起きやすくなります。
3. エナメル質形成不全
子どもの頃に過剰なフッ素摂取や病気、また乳歯の大きな虫歯などで歯の形成過程に異常が起きた場合、歯が白く濁ることがあります。
このタイプは「できた時点での構造異常」なので、虫歯ではありませんが、見た目が気になる方が多いです。
4. ホワイトニング後に目立つケース
歯全体を白くするホワイトニングを行うと、もともと存在していたホワイトスポットが相対的に際立って見えることがあります。
これは悪化したわけではなく、周りの歯が均一に白くなったため目立つようになっただけです。
放置しても大丈夫?
軽度のホワイトスポットは進行しないこともありますが、原因によっては虫歯の前段階である場合もあります。
虫歯以外の原因の場合は放置しても審美的な問題しかありませんが、虫歯の場合に放置すると…
・白い部分が茶色や黄色に変色
・エナメル質が欠けて穴が空く
・見た目が悪化する
特に前歯にできた場合は、笑ったときの印象が大きく変わるため、早めのケアがおすすめです。
ホワイトスポットの治療法は?
① アイコン治療(樹脂浸透法)
最近注目されているのが、「Icon(アイコン)」という薬剤を使った最先端治療です。
歯を削らずに専用の樹脂を白い部分に浸透させ、見た目を自然に改善します。
痛みもなく削らない。1回の来院で完了します。
矯正後のホワイトスポットにも効果が高く、渋谷エリアでも導入医院が増えています。
② マイクロアブレーション
ホワイトスポットが浅い場合、歯の表面をわずかに削り、研磨して滑らかに整える方法です。
軽度な症例に有効ですが、削る範囲を最小限に抑えることが大切です。
③ コンポジットレジン修復
ホワイトスポットが大きい・深い場合は、白い樹脂(レジン)を部分的に詰めて整えます。
自然な色調に合わせる技術が必要で、審美歯科での経験豊富なドクターに依頼するのが安心です。
④ ラミネートベニア
前歯の見た目を重視する場合は、薄いセラミックを貼る方法もあります。
費用は高めですが、色・形を理想通りに整えたい方には最適です。
まとめ|ホワイトスポットは削らずに治せる時代
・ホワイトスポットとは、歯の表面が白く濁る現象
・原因は脱灰(初期虫歯)・矯正後の汚れ・エナメル質形成不全など
・放置すると虫歯や見た目の悪化につながることも
・削らない治療「アイコン」で自然に改善可能
鏡を見るたびに気になる白い斑点(ホワイトスポット)の治療を検討している方は、まずは歯科医院で原因を診断してもらうことから始めてみてください。
正しい治療法を選べば、削らずに見た目を綺麗にすることができます。