2025年9月05日

渋谷歯医者矯正歯科の澤田尚哉です。
本日のブログのテーマは『インプラントとタバコの関係〜渋谷の歯医者が詳しく解説〜』です。
「インプラント治療を考えているけど、タバコを吸っていても大丈夫?」
「喫煙がインプラントにどんな影響を与えるのか知りたい」
渋谷でインプラント治療を検討される方から、このようなご相談をよくいただきます。
実はタバコは、インプラントの成功率や長期的な予後に大きな影響を及ぼすことが分かっています。
今回はインプラントを検討されている方に向けて、インプラントと喫煙の関係、そして治療を成功させるために必要なポイントを詳しく解説します!
インプラントとタバコの関係
インプラント治療は、チタン製(ジルコニアもあります)の人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着する方法です。
天然歯に近い見た目と噛み心地を実現できる一方で、骨とインプラント体がしっかり結合する(オッセオインテグレーション)ことが成功の条件となります。
しかし、タバコを吸っているとこの結合が妨げられ、治療の成功率が下がることが研究で明らかになっています。
喫煙者はインプラント失敗リスクが約2倍に上がると言われています。
主な理由は①血流・酸素供給の低下、②創傷治癒と免疫の低下、③骨細胞の働き(骨造成)の抑制、④インプラント周囲炎のリスク上昇です。
喫煙がインプラントに与える悪影響
1. 骨との結合が妨げられる
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、歯ぐきや骨への血流を減らします。
その結果、骨の再生力が低下し、インプラントがしっかり固定されにくくなるのです。
2. 感染リスクの上昇
喫煙は免疫力を低下させ、インプラント手術後の感染リスクを高めると報告されています。
インプラント周囲炎(天然歯でいう歯周病のような炎症)が起こりやすくなり、せっかく入れたインプラントが数年で抜けてしまう可能性もあります。
3. 治癒が遅くなる
手術後の傷の治りにも喫煙は悪影響を与えます。
血流が悪化することで、歯ぐきや骨の回復が遅れ、腫れや痛みが長引くケースが多く見られます。
4. 長期的な予後の悪化
インプラントは入れて終わりではなく、10年・20年と長持ちさせる治療です。
しかし喫煙を続けると、インプラント周囲炎によって長期的な成功率が下がることが研究で示されています。
インプラント治療前後の禁煙が大切
手術前の禁煙
手術の4〜6週間前から禁煙することで、血流や免疫力が改善し、治癒がスムーズになります。
手術後の禁煙
少なくとも1〜2ヶ月は禁煙することで、骨とインプラントの結合が安定しやすくなります。
👉 本来であれば、インプラント治療を機に禁煙を継続することが最も理想的です。
どうしても禁煙が難しい場合は?
「タバコはやめたいけれど、完全には無理かもしれない…」という方も多いでしょう。
その場合でも、歯科医師と相談しながらリスクを最小限にする工夫が可能です。
・喫煙本数を減らす
・手術前後だけは必ず禁煙する
・定期的なクリーニングでインプラント周囲炎を予防
・禁煙外来やニコチンパッチを併用
👉 渋谷には禁煙外来やカウンセリングを行う医療機関も多いため、歯科と並行してサポートを受けるのも良い方法です。
まとめ|インプラントを長持ちさせるために禁煙を意識しよう
・喫煙はインプラント治療の成功率を下げ、長期的な予後にも悪影響を及ぼす
・ニコチンによる血流障害、感染リスク増加、治癒遅延などのリスクがある
・手術前後の禁煙は必須、できれば治療を機に禁煙を継続するのが理想
・禁煙が難しい場合でも、本数を減らす・医療サポートを利用するなど工夫は可能
インプラントは、これからの人生を快適に過ごすための大切な治療です。
渋谷でインプラントを検討している方は、ぜひ当院にご相談いただき、健康な歯と人生を守る第一歩として禁煙にも取り組んでみませんか?