インプラントアンカーは、矯正治療をより効果的に、そして快適に進めるための小さなネジのような装置で、チタン製の医療器具です。矯正治療において、歯を動かす際の固定源として、顎の骨に一時的に埋め込みます。従来の矯正治療では難しかった歯の動きを可能にし、効率的な歯の移動と治療期間の短縮が見込めます。
費用は1本22,000円で使用する際は2本から使うことが多いです。

ワイヤー矯正
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は昔からある最も一般的な矯正治療になります。
叢生(歯の重なりがあること、ガチャ歯)、出っ歯(口ゴボ、上下顎前突、上顎前突)、受け口(下顎前突)など歯並びの気になる方全般が適用しやすいものになります。
歯の表面にブラケットと言われる固定装置をつけ、そこにワイヤーを通すことでワイヤーの力を歯に伝えて歯を動かしていきます。
まずは歯のガタ付きを取るためにニッケルチタンのワイヤーを入れます。ニッケルチタンワイヤーには超弾性や形状記憶特性があります。そのため歯に弱い力を与えながら歯の並びを整えていきます。
歯の並びが整ったら次にステンレスワイヤーを入れます。ステンレスワイヤーは強度と耐久性に優れているため、強い力をかけたり、細かい調整に向いています。
ワイヤー矯正の場合、抜歯をしたり、インプラントアンカーというネジを併用して行うこともあります。
ワイヤー矯正は月に1回ほどの来院が必要で、その度に装置の調整やワイヤーの交換を行います。
ブラケットには金属のものや、プラスチックの白いものなど種類があるため、以前の金属しかない時より目立ちにくくなっています。
ワイヤー矯正には3種類あります。
それぞれの特徴をお伝えします。
表側矯正は歯の表面にブラッケットを取り付け、ワイヤーを通して行います。
ブラケットやワイヤーにはいろいろな種類があり、それぞれタイミングを見ながら交換していきます(ワイヤーの交換)。
表面にブラケットをつけるので見た目で矯正をしていることがわかりますが、メタルの銀色のブラケットやワイヤー以外にも白いものもあるため、見た目が気になる人や金属アレルギーの方も安心です。
裏側矯正は歯の裏側に装置をつけて歯並びを整えます。
外からワイヤーやブラケットが見えにくいため矯正をしていることが周りにバレにくいです。歯の表面と異なり、歯の形態(裏の溝の形など)が人によって様々であるため、オーダーメイドの装置を作る必要があります。そのため価格は表側矯正と比べて高いです。
また舌側に装置をつけるため、唾液に触れやすくブラッケットが脱離しやすかったり、ディープバイト(噛み合わせが深い)により装置がつけられない人もいます。
ハーフリンガル矯正は、上顎を裏側矯正、下顎を表側矯正で行う矯正治療です。価格を裏側矯正より抑えつつなるべく目立たないで進めていけます。
歯の表面に装着する装置で、最も費用が抑えれる反面、審美的には目立ってしまいます。
ワイヤーに力を加えるためにトルク(角度、傾斜)が入っており、このブラケットにワイヤーを通すことで矯正が行えます。
金属の種類としてはステンレス鋼、チタン合金、コバルトクロム合金のものがあります。金属アレルギーの方は金属のブラケットには気をつけましょう。
またMRIの撮影をする際には材質によって外さなくても良い場合(ステンレス鋼、チタン合金)と、外さないといけない場合(ニッケル、コバルトクロム)がありますので担当の先生に確認しましょう。
金属のブラケットだと見た目が目立って嫌だという方は、目立ちにくい白色のブラケットをつけることができます。こちらは金属のブラケットよりも費用がかかってしまいますが、見た目の問題をかなり改善できるのでおすすめです。またブラッケットだけでなく、ワイヤーも金属のものを白色にコーティングしたものを使うことによってさらに見た目の問題を解決することができます。
セルフライゲーションブラケットは、ワイヤーとブラケットをゴム(リガチャー)で結紮せず、クリップやシャッターで閉じることによりワイヤーを固定します。ワイヤーとブラケットの間の摩擦が非常に少なく、力が歯に伝わりやすいので、弱い力で歯を動かすことができます。そのため痛みや違和感が少なく、より毎回の施術時間を短縮できたり、トータルの治療期間を短くして治療が行えるというメリットがあります。
インプラントアンカーは、矯正治療をより効果的に、そして快適に進めるための小さなネジのような装置で、チタン製の医療器具です。矯正治療において、歯を動かす際の固定源として、顎の骨に一時的に埋め込みます。従来の矯正治療では難しかった歯の動きを可能にし、効率的な歯の移動と治療期間の短縮が見込めます。
費用は1本22,000円で使用する際は2本から使うことが多いです。
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