
むし歯治療
むし歯治療
皆様早速ですが、歯医者さんがどのようにむし歯を見分けているかご存知ですか!?
実は…目視での色と触った時の硬さなんです(もちろんレントゲンも見ます)!!!結構原始的ですよね?
ですので実は先生によってむし歯の判断基準はそれぞれです・・・びっくりですよね笑
もちろん誰が見ても明らかなむし歯はあります。後述しますが、むし歯は大きく分けて4つあります。例えばC1というむし歯は歯の表面のエナメル質に限局したむし歯です。これはしっかりとフッ素で予防することで進行が止まる、または石灰化して治る場合もあります。
よく患者様から『歯が黒いのでむし歯だと思ってきました。』と言われるのですが、これをすぐに削ってはダメです!!!
ただの着色かもしれないですし、C1のむし歯かもしれない。
しっかりと検査した上で、その人のむし歯のリスクの高さや、歯医者さんへの通う頻度も考えながら治療を考えたいですね!!!
当院では今のむし歯のレベル感をしっかりとお伝えし、どのように勧めていくか一緒に決めていければと思います!!!
当院での治療時に使う道具をご紹介します。
表面麻酔テープ
麻酔で痛いタイミングは、針を入れる瞬間と麻酔薬を入れる圧力によるものです。
表面麻酔テープによって針を入れる瞬間の痛みを無くします。
電動麻酔器
麻酔薬の注入速度を一定に保ち、圧力がかかり痛みが出ることを防ぎます。
表面麻酔テープと電動麻酔器で、麻酔の痛みを極限まで無くします。
う蝕検知液
こちらはむし歯の部分のみを染め出すので、歯を余分に削ることを防ぎ、むし歯の取り残しを防ぎます。
以上当院のむし歯治療の特徴でした!
以下、むし歯について詳しい(専門的な)説明をいたしますので、ご興味のある方は是非ご覧ください!!!
お口の中の細菌の種類はなんと700種類以上、数は1兆個以上といわれています。(よく磨く人でも1000億以上・・・)
その中でむし歯を作る菌のことを酸産生菌といいます。酸産生菌の割合は口腔内の環境によって大きく変動します。例えば糖分接種量が多い、歯磨きが不十分だと増加する傾向にあります。
酸を作る代表的な細菌がミュータンス菌です。ミュータンス菌は飲食物の糖分を摂取・分解して酸を作り出します。この酸によって歯が溶かされます。歯の表面を覆うエナメル質は、pHが5.5以下になると溶け始めます(脱灰)。
ただ唾液には酸を中性に近づける働きがあり(唾液の緩衝作用)、また、カルシウムやリン酸を含んでいるため、これらの作用で溶かされた歯は修復されています(再石灰化)。しかし、糖分の摂取が頻繁であったり、歯みがきの状態が悪かったりすると、酸の緩衝や修復が追いつかず、歯が溶けた状態が続くことになります。その部分は放置すると歯が崩壊し、むし歯となります。(つまりご飯を食べて歯を磨かない、間食でダラダラ食べ続けることは良くないですね。)
ミュータンス菌と同様に、強い酸を作り出すのがラクトバチラス菌です。実はラクトバチラス菌は乳酸菌の一種で、ヨーグルトなどにも存在する身近な菌です。
ラクトバチラス菌は糖を分解して乳酸を生成します。
ラクトバチラス菌は、エナメル質のようなツルツルした部分には生息できず、ミュータンス菌によって作られたむし歯の脱灰した部分や、奥歯の噛み合わせの溝、詰め物や被せ物の適合が悪いすき間などに生息します。酸素の有無に関係なく生存できるため、酸素の少ない深いむし歯の中で酸を作り、さらに深部へとむし歯を拡大させていきます。
初期段階のむし歯は自覚症状が現れず、日常的なケアを怠ると悪化し、やがて痛みを伴うようになります。むし歯は早い段階で治療を開始すれば、比較的簡単な処置で治癒します。むし歯の兆候があればお早めに受診ください。
むし歯は、次のような条件が揃った場合になります。
むし歯になりやすい歯質、歯並び、咬み合わせになっている
甘いもの(糖質)を多く摂取する習慣がある
むし歯の原因菌が活発に活動している
歯垢が歯に付着したままになっている時間が長い
これらの条件が1つでもかけるとむし歯になりません。
例えば糖分を一切摂取しなければむし歯になりませんし、細菌が0であればむし歯になりません。
ただ、それは現実的には難しいことですので、以下の対策を行いむし歯を予防しましょう。
症状
エナメル質がさらに溶かされ、小さな穴が空いた状態です。歯の表面は黒ずんで見えます。冷たいものを飲食した際に「しみる」などの自覚症状が現れますが、痛みはまだないため、ご自身でむし歯かどうかの判断がつきにくい状態です。
この段階では、歯を削らずに治すことができたり、削る場合でも麻酔を使わずに削る量を最小限に抑えて治療ができたりします。このC1の段階で早期に治療を受けることが理想です。
治療方法
むし歯の部分を最小限に削り、白い歯科用プラスチック(レンジ)などを詰め、表面をなめらかに整えます。
症状
むし歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達している状態です。むし歯の部分は黒く見えます。冷たいものや甘いものを飲食したときに、しみる・痛むなどの自覚症状が現れます。この段階から進行が早くなるため早期の治療が重要になります。
治療方法
むし歯の部分を削り取り、詰め物で補います。局所麻酔を使用します。
むし歯が広範囲な場合は、型を取って作製するインレー(詰め物)や被せ物によって歯の機能を回復します。
詰め物・被せ物などの修復物の材料には様々な種類があり、保険範囲のものと保険外のものがあります。
症状
むし歯が歯の内部にある神経(歯髄)まで進行した状態です。冷たいもの、甘いものに加え、熱いものでもしみたり、刺激を与えなくても激しい痛みが生じたりする場合があります。
治療方法
炎症が起きている部分と痛んでいる神経を取り除き、神経が入っていた歯の内部(根管)を消毒する根管治療を行います。この段階で治療すれば、歯自体は残せることが多いです。根管治療後は土台を立てて、クラウンを被せます。
被せ物や土台には様々な種類があります。
症状
歯根の部分までむし歯菌が侵入し、歯の大部分は溶けて崩れ、末期のむし歯の状態です。この段階では痛みを感じる神経自体が壊死しているため痛みを感じません。しかし放置するとやがて歯根部に膿がたまり激痛を生じやすくなります。麻酔も効きにくく、歯を残存することも難しくなります。
治療方法
ほとんどのケースで抜歯が必要となります。抜歯後は、ブリッジや入れ歯、インプラントなどで歯の機能回復を図ります。
抜歯(歯の喪失)後の治療方法
詳しくは「インプラント」のページをご覧ください。
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