2025年10月26日

渋谷歯医者矯正歯科の澤田尚哉です。
本日のブログのテーマは『20代から始める歯の投資。将来の医療費を減らす方法を渋谷の歯医者が解説』です。
「まだ若いから歯のことは大丈夫!」と思っていませんか?
実は、20代からの口腔ケア習慣が、将来の医療費や生活の質を大きく左右することが多くの研究で明らかになっています。
今回は、渋谷の歯医者が「歯の投資」という新しい考え方をもとに、長期的に医療費を減らすためのポイントを実際のデータをもとに解説します。
“歯の投資”って?なぜ“歯の投資”が必要なの?
歯の投資とは、どういうことでしょう?それは症状のない若い時から歯科医院に通い定期的に検診をすることです。
厚生労働省の調査によると、日本人が歯を失う原因の第1位は「歯周病」です。
そして歯周病の初期段階はほとんど自覚症状がないため、気づいたときには進行していることが多いです。
日本歯科医師会の統計では、40代で約半数、60代では約8割が中等度以上の歯周病に罹患しています。
一方で、20代から定期検診とクリーニングを続けている人は、将来的に歯の喪失本数が著しく少ないというデータ(日本歯周病学会, 2022)もあります。
つまり、「歯の投資」とは、若いうちから“治療費”ではなく“予防費”にお金と時間を使うことです。
歯の状態と医療費の関係
実際、歯の本数と医療費の関係を示すデータが多々あります。
①日本歯科医師会の調査では、定期検診を受けている人は、症状が出た時だけ治療を受ける人に比べて生涯の歯科の医療費が半分以下になるとされています。
②日本歯周病学会や、ライフネット生命の調査では、定期検診を受けている人は、受けていない人に比べて総医療費が30%低いとされています。(これは歯周病が糖尿病や心疾患などの全身の病気と関連するからです。)
③東京都健康長寿医療センターの研究によると、残っている歯が20本未満の人は、20本以上ある人に比べて年間医療費が約1.4倍高いとされています。
また、歯の喪失が多いほど生活習慣病(糖尿病・心疾患・認知症)のリスクが上がることも報告されています。
これは、咀嚼機能の低下により栄養バランスが崩れ、全身の炎症リスクが高まるためです。
20代で始めたい「歯の投資3ステップ」
① 定期検診とプロクリーニング(3〜6か月に1回)
歯科医院でのクリーニングは、セルフケアで落としきれないバイオフィルム(細菌膜)を除去します。
歯石や汚れを取ることで、歯周病や虫歯のリスクを劇的に減らせます。
米国の研究(JADA, 2019)では、定期検診を受けている人は歯を失うリスクが約半分以下になると報告されています。
② 正しいホームケアの習慣化
歯ブラシだけでは、プラークの約60%しか除去できません。
そのため、フロスや歯間ブラシの併用が不可欠です。
最近では電動歯ブラシ、ウォーターフロス(ウォーターピック)、フッ素入りマウスウォッシュの使用がエビデンス的にも有効とされています。
💡スウェーデンの長期研究では、フロスを使う人は虫歯の発生率が約40%低いというデータもあります。
③ 早期発見・早期治療で悪くなる前に治す
20代は歯の神経や骨がしっかりしているため、早期の治療・矯正・噛み合わせ改善が最も効果的にできる時期です。
軽度の歯列不正や詰め物の劣化を放置していると、30代以降に歯周病や顎関節症へと進行することもあります。
将来の高額治療を防ぐためにも、「痛くなる前に行く歯医者」を習慣化しましょう。
まとめ|20代こそ「予防=最大のリターン」
歯を失うと医療費は年間で約1.4倍増える。定期検診とフロス習慣で虫歯・歯周病リスクを半減できる。など色々なデータを元にお伝えしてきました。
痛くなってから歯医者に行くという人が日本ではまだ多いと思います。ただ、将来への投資のために、しっかりと定期検診に通い歯の投資=将来の健康・美・お金を守りましょう!!!