2025年6月27日

渋谷歯医者矯正歯科の澤田です。
本日のブログのテーマは『歯茎が腫れる・出血する!それ歯周病の初期サインかも!?』です。
「歯磨き中に歯茎から血が出る…」「なんとなく歯茎がむずがゆい・腫れている気がする」
そんな違和感ありませんか?
実はそれ、歯周病の初期症状かもしれません。
歯周病は、日本人の成人の約8割がかかっているとも言われる国民病で、放置すると最終的には歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。初期段階では痛みが少ないため、自覚しづらいのが特徴です。
今回は、そんな歯周病の初期サインと、早めに対処するためのポイントを渋谷の歯医者が分かりやすくご説明します。
歯周病とは?
歯周病は、一言で説明すると漢字の通り『歯の周りの病気』です。つまり歯の周りにある組織の歯茎に炎症が起こり、歯を支える歯槽骨が溶けていく病気です。
詳しく歯周病の流れを解説します。
歯と歯茎の間にたまった歯垢(プラーク)や歯石に含まれる細菌が原因で起こる炎症性疾患です。最初は「歯肉炎」として歯茎に軽い腫れや出血が起こりますが、放置すると「歯周炎」へと進行し、歯を支える骨(歯槽骨)が溶け、最終的には歯が抜けてしまうのです。
実は歯をなくす原因の第一位が歯周病です。第二位が虫歯。あまり意識されないですが一番怖い病気です。歯をなくすだけではなく、近年では、歯周病菌が血流に乗って全身に影響を与えることもわかっており、全身の病気も引き起こします。
歯周病菌とは?
歯周病に関与する細菌は「レッドコンプレックス」と呼ばれる3種を中心に、複数の細菌がバイオフィルム(歯垢)を形成し、炎症を悪化させます。以下レッドコンプレックスの3種類です。
Porphyromonas gingivalis(ポルフィロモナス・ジンジバリス)
Tannerella forsythia(タネレラ・フォーサイシア)
Treponema denticola(トレポネーマ・デンティコーラ)(スピロヘータ)
特徴として、酸素の少ない環境(歯周ポケット内)で繁殖する(嫌気性)。バイオフィルムを形成して抗菌薬や免疫から逃れる。慢性的な炎症を引き起こす。全身疾患(心疾患・糖尿病・認知症・早産など)と関連がある。
こんな症状はありませんか?歯周病の初期サインチェックリスト
以下のような症状があれば、歯周病の初期段階の可能性があります。
・歯磨き時に歯茎から血が出る
・歯茎が赤く腫れている、むずがゆい
・朝起きた時に口の中がネバネバする
・口臭が気になる
・歯茎が下がってきた気がする(歯が長く見える)
これらの症状に心当たりがある方は、早めに歯科医院でのチェックをおすすめします。
歯周病を予防するには!?
① 毎日の丁寧な歯磨き
歯周病予防の基本は、毎日のご自宅でのケアです。毎日歯医者さんにいくことは不可能なので、歯医者さん頼みはダメです。
歯と歯茎の境目を意識して、毛先が歯茎に軽く当たるように丁寧に磨きましょう。フロスや歯間ブラシの併用もしましょう。プラーク(細菌)をためないことで炎症を起こさせないことが大切です。
② 定期的な歯科検診
自己ケアだけではどんなに頑張っても(歯ブラシ➕フロス、歯間ブラシを使用)8割〜9割の汚れしか落とせません。
落としきれない汚れや歯石は、歯科医院でのクリーニング(PMTC)が必要です。渋谷でお仕事帰りに通える歯科医院なら、無理なく継続しやすいのもポイントです。
③ 喫煙・ストレスに注意
喫煙は歯周病を悪化させる大きな要因のひとつです。また、ストレスによる免疫力低下も歯周病リスクを高めます。生活習慣の見直しも、予防には大切です。
まとめ
歯周病は早期であればあるほど、治療の負担も少なく、回復もしやすい病気です。
「これって歯周病かも」と思ったら、まずはお気軽にご相談ください。
当院では、忙しい方でも通いやすい時間帯での診療や、精密な歯周病検査、丁寧なクリーニングをご提供しています。患者さまのライフスタイルに合わせて無理のない予防・治療プランをご提案いたします。
歯茎が腫れる・出血するのは、歯周病の初期症状。放っておくと歯を失う原因になります。またお口の健康は、全身の健康にもつながります。
生涯健康に美味しいご飯を美味しく食べるために歯医者で、早めのチェックをしましょう!!