2025年10月28日

渋谷歯医者矯正歯科の澤田尚哉です。
本日のブログのテーマは少し番外編『歯医者が嫌われる理由を渋谷の歯医者が分析してみた』です。
「歯医者って怖い」「できれば行きたくない」と思っている人はかなり多いのではないでしょうか。
実際、患者さんや友人からでさえよく言われます。
今回は、“歯医者嫌い”の理由を歯医者自身が分析し、どうすれば解決できるのかを本音でお伝えします。
理由①:痛い・怖いというイメージ
一番多いのは、「痛いのが嫌」「機械の音が怖い」という理由です。
これは、子どもの頃の治療経験がトラウマになっているケースが非常に多いです。
日本歯科医師会の調査では、約70%の人が「歯医者に対して恐怖心がある」と回答したそうです。
特に「麻酔が効かなかった」「削るときに痛かった」という経験は強く記憶に残ります。
「昔の歯医者の怖さ」で止まっているイメージが、嫌われる大きな原因になっいます。
しかし最近では、表面麻酔+電動麻酔器による無痛麻酔。音や振動が少ない最新の切削機器。静脈内鎮静法による眠ったままの治療など、痛みや恐怖を感じにくい方法が進化しています。
理由②:費用が高そう・わかりにくい
「いくらかかるのか分からない」「保険ではなく自費を勧められそう」
これも歯医者が敬遠される理由の一つです。
特にインプラントやセラミック治療などは、医院ごとに価格差があるため、そのような不安を持たれる方も少なくありません。
実際、歯科治療は技術料・材料費などが治療の質に直結するため、価格の幅があるのは事実です。
しかし、最近では治療費の内訳を丁寧に説明する歯科医院が増えています。
「いくらかかるかわからない」不安は、しっかりとした説明と相談しやすい環境で解消できるはずです。
理由③:怒られる・恥ずかしい
患者さんの中には、「久しぶりに行ったら怒られた」「口の中を見せるのが恥ずかしい」という経験がきっかけで通院を避けてしまう方もいます。
歯は時間が経つほど治療が難しくなるため、つい焦って厳しい言葉が出てしまうこともある先生もいらっしゃるかもしれません。
ただ、最近では「否定せずに寄り添うカウンセリング」を行うスタイルが主流になっていますので安心してください。
理由④:時間がかかる・通うのが面倒
「治療が長引く」「予約が取りにくい」。これも現代人にとって大きなストレスです。
確かに虫歯や歯周病は、1回で完治するものではありません。
しかし最近では、
・3Dスキャナー(iTeroなど)を用いた即日診断・デジタル矯正
・CAD/CAMシステムによる即日セラミック治療
・LINEやWebでの24時間予約システム
などが導入され、通院ストレスは大幅に軽減されています。
「時間がないから歯医者に行けない」時代から、「スキマ時間で効率的に通える」時代へ変わりつつあります。
理由⑤:そもそも“治った”と思って終わってしまう
もう一つの問題は、「痛みがなくなった=治った」と思ってしまうことです。
実際、虫歯や歯周病は再発する慢性疾患です。痛みが取れても、原因を放置すると再び悪化します。
本来、歯科の本質は「治療」ではなく「予防」です。半年〜1年ごとのメンテナンスを続けることで、再治療や高額治療を防ぐことができます。
予防歯科が根付いている欧米では、定期検診を受けている人ほど、長期的な医療費が40%以上少ないというデータもあります。
まとめ|“嫌われる歯医者”から“信頼される歯医者”へ
歯医者は“怖い場所”ではなく、“自分の将来を守る場所”です。将来自分の歯でおいしいものを食べるために。
そのために私たち歯科医ができることは、
・痛みを最小限にする工夫
・費用や治療内容の透明化
・否定しないコミュニケーション
・通いやすい診療時間・環境づくり
この4つだと思います。
渋谷でも、「美容院に行くような感覚で通える歯医者」「口元の健康=印象の投資」と考える若い世代が増えています。
歯医者が嫌われる理由は、
「痛い」「怖い」「高い」「怒られる」「面倒くさい」。
しかしその多くは、昔のイメージから生まれた誤解です。
今の歯科は、痛みを抑え、時間も短く、快適で通いやすい医療へと進化しています。
あなたがもし、最後に歯医者に行ったのが数年前なら、ぜひ今の歯科を一度体験してみてください。
その印象、きっと変わります!!