2025年7月06日

渋谷歯医者矯正歯科の澤田です。
本日のブログのテーマは『歯をなくす原因第3位!歯ぎしり・食いしばりに注意!放っておくと歯が割れる!?』です。
「朝起きたときにアゴがだるい」「歯がすり減っている気がする」
そんな方は、無意識に歯ぎしり・食いしばりをしているかもしれません。
実は、歯を失う原因の第3位が歯の破折。そしてその大きな要因が、歯ぎしり・食いしばりです。
私の友人の女医の先生(男性より咬合力が弱い)も神経のある健康な歯が折れてしまいインプラントにしました。(神経のない歯はもっと折れやすいです。)
今回は渋谷の歯医者が、歯ぎしり・食いしばりの危険性と対処法について詳しく解説します。
歯を失う原因第3位「歯の破折」とは?歯が割れるとどうなるの?
歯の破折とは、歯が根元から真っ二つに割れたり、ヒビが入ってしまう状態を指します。
虫歯や歯周病と並んで、日本人が歯を失う3大原因の一つとして知られており、ヒビが入った歯は神経の炎症や感染を起こしやすく、根元まで割れると抜歯以外の選択肢がなくなります。
抜歯になるとインプラントやブリッジが必要になり、高額な治療費や長期間の治療が必要です。
つまり、割れてからでは手遅れになることが多いのです。
なぜ歯が割れるの?その背後にある歯ぎしり・食いしばり

上下の歯の異常接触行為の総称をブラキシズムと言いますが、大きく分けて3種類に分かれます。
● 歯ぎしり(グライディング)
睡眠中に上下の歯をギリギリと横に強くこすり合わせる癖のこと。自覚がないまま行われるため、気づかない人が多いです。パートナーの方に指摘されて気が付かれる方もいらっしゃいます。
● 食いしばり(クレンチング)
無意識のうちに、上下の歯を強く噛みしめてしまう癖。日中のストレスや集中時に起こりやすい傾向があります。
デスクワークの方や、力仕事の方、トレーニングをされている方に多いです。
● カチカチ噛む(タッピング)
上下の歯をカチカチと連続的に打ち鳴らすように当てる癖です。
比較的稀なタイプのブラキシズムで、一見軽く見えますが、繰り返しの刺激で歯や歯周組織に負担をかけ、顎関節にも異常をきたします。
これらの癖により、歯や顎に通常の何倍もの負荷がかかり、やがてヒビ割れや破折、知覚過敏、肩こり、顎関節症などさまざまな不調を引き起こします。
こんな症状はありませんか?セルフチェック
・朝起きたときにあごが疲れている
・歯の先端がすり減っている
・噛むと鈍い痛みがある
・奥歯にヒビや線が入っている
・頬の内側や舌に歯型がついている
・歯がしみる、かけたことがある
・肩こり・頭痛・耳鳴りが続く
・舌の内側に骨の隆起(骨隆起)がある
一つでも当てはまる場合、歯ぎしり・食いしばりの可能性大です。
渋谷でできる歯ぎしり・食いしばりの対策とは?
① ナイトガード(マウスピース)装着

最も一般的な対処法が、夜間用マウスピース(ナイトガード)です。
就寝時に装着することで、歯と歯が直接接触するのを防ぎ、力を分散できます。
渋谷歯医者矯正歯科では、オーダーメイドでフィット感の高いナイトガードを保険適用で製作可能です。
② ボトックス注射(咬筋ボツリヌス療法)
最近注目されているのが、咬筋にボトックス注射を行い、筋肉の力を和らげる治療法です。
歯ぎしりが強く、ナイトガードだけでは改善が難しい場合に選択されます。
お口の中を見させていただき、咬筋(噛む筋肉)と両方から診断していくことで、美容目的ではなく健康目的のために行うことが可能です。
効果:3〜6ヶ月持続
治療時間:約5〜10分
③ 噛み合わせ・被せ物の見直し
銀歯や被せ物の高さが合っていない、歯並びが悪いなど、噛み合わせに問題があると、力が一部に集中しやすく破折のリスクが高まります。
特に噛み合わせで重要なのが、犬歯(前から3番目の歯)による奥歯への負担軽減です。八重歯などでこれができない方は歯により大きな負担がかかりやすくなってしまします。
当院では、噛み合わせ診断・咬合調整・矯正相談も対応しております。
まとめ
歯の破折は、虫歯・歯周病に次ぐ第3の歯の喪失原因です。歯ぎしり・食いしばりは、放置すると歯が割れてしまう可能性がある危険なものです。
渋谷の歯医者で、ナイトガードやボトックス注射による早期対策をしましょう!
違和感を感じたら、手遅れになる前にぜひご相談ください。
あなたの大切な歯を、割れる前に守れるように努力して参ります。