2025年7月18日

渋谷歯医者矯正歯科の澤田です。
本日のブログのテーマは『大切な人のその”いびき”大丈夫ですか?一度歯医者さんにも相談を!』です。
先日睡眠時無呼吸症候群(SAS)のセミナーに行ってまいりました。
皆様の周りの大切な人でいびきをかいている方はいらっしゃいますか?実はいびきの中にはとても怖い病気が隠れているかもしれません。

なんでいびきをかくの?
いびきは、睡眠中に空気の通り道(咽頭)が狭くなり、そこを空気がとおる時に喉の壁が振動することで生じる音です。つまりいびきをかくということは気道が狭くなっているということです。
ではなぜ気道が狭くなるのか。理由を以下に記載します。
・筋力の低下(加齢)
・舌が重い(肥満)
・顎が後退している、扁桃肥大がある、軟口蓋が長い(形態的問題)
・口呼吸をしている
こんな症状はありますか?
①大きないびき
②日中の極度の眠気
③睡眠時の多動や起床時の頭痛
④夜間の頻尿
⑤性機能の低下
実はこれらの症状がある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。
本当に怖い睡眠時無呼吸症候群!
実はいびきと関係が深い睡眠時無呼吸症候群はとても怖い病気です。
米国の研究では、睡眠時無呼吸症候群の方は、酸欠状態になるために、少ない酸素を全身へ送ろうとして心臓や血管に大きく負担がかかります。
その結果、脳卒中は3.51倍、高血圧は2.14倍、心不全は4.3倍、うつは4.99倍、不整脈は3.26倍と様々な病気のリスクを上げてしまします。
また睡眠時無呼吸症候群がもたらす日中の眠気のため、居眠り運転による交通事故も多発しております。実際に一般のドライバーに比べて睡眠時無呼吸症候群の人は2.4倍も交通事故を起こすとデータが出ております。
身近な人で思い当たる人がいたらどうすればいい?
ここまでの話を読んで、「あ、私の旦那(彼氏)のいびきすごかったな」「私の両親のいびきすごかったな」などがあれば、是非この内容を伝えてあげてください。
そして、耳鼻咽喉科、睡眠外来、歯科医院など身近な場所で相談してください。
あなたのその一言で病気のリスクを大きく下げれるかもしれません。
まとめ
睡眠時無呼吸症候群は自分ではなかなか気がつけない病気です。
にもかかわらず命に関わる大きな病気です。
身近な大切な人を守れるのはあなたです。
当院では、睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者さまには医科との連携を行い、簡易検査や紹介のうえで歯科的なマウスピース治療を提供しています。どうぞお気軽にご相談ください。