2025年7月11日

渋谷歯医者矯正歯科の澤田です。
本日のブログのテーマは『口ゴボの矯正は抜歯必須?』です。
最近SNSなどでよく見る口ゴボ。専門的な言葉で言うと上下顎前突です。
口元が出ているという状態ですが、その場合の矯正では抜歯が必要なのか。私自身のお口やレントゲンを見ながら解説していきます。
口ゴボの判断基準
まず口ゴボはどのように判断するかですが、1つは患者さん自身が口元が出ている。出っ歯だと感じるかどうかです。
またみなさんがよくご存知のエラスティックライン。通称Eラインも判断基準の1つです。

もちろんそれだけではなく、セファロ分析というものを行います。

この横顔のレントゲンから上顎、下顎の前後的な位置(ANB)、歯の軸(Interincisal angle)、鼻と上唇の角度(Nasolabial angle)など骨格、歯質、軟組織から総合的に判断します。

このような総合的な判断から、口ゴボかどうか判断します。
口ゴボを治すなら抜歯は必要?
矯正といえば抜歯は比較的つきものになってきますが、特に口ゴボと思われる場合は高確率で抜歯になります。
ただし例外もありますので解説していきます。
・歯列弓が狭窄している
歯の並ぶアーチが狭い人に関してはアーチを広げてあげることで抜歯せず口元を下げることができます。
・前歯が翼状捻転により出ているように感じている
前歯が翼のように開いており、そのせいで唇が前に出ていることで出っ歯のように感じている場合は抜歯せずに改善できる可能性があります。
・歯軸が大きく前突している
前歯の歯の軸が大きく前に突出している場合は抜歯をせずに歯軸を唇側に傾斜させることで改善する場合もあります。
他にも例外はありますが100%抜歯をしなければいけないというわけではありませんので是非一度相談されてみてください。
まとめ
口ゴボに悩まれている方は非常に多いと思います。
渋谷の当院にも口元を下げたいとご来院される方も多くいらっしゃいますが、これ以上下げると危ないなと感じる方も中にはいらっしゃいます。
しっかりとレントゲンを撮影し診断することで、歯を抜いて矯正するのか、歯を抜かずに矯正するのか決めることが大切です。
当院でも矯正の無料相談を行なっておりますので、口ゴボに悩んでいる方、抜歯せずに矯正したいと考えている方は相談にいらしてください。